2008年6月

バセドウ病とは

甲状腺ホルモンの分泌が過剰な状態を「甲状腺機能亢進症」といいます。
甲状腺機能亢進症になる原因として、最も多いのが「バセドウ病」です。
本来、脳の下垂体から「甲状腺刺激ホルモン」が分泌され、その刺激によって甲状腺で甲状腺ホルモンをつくります。
甲状腺ホルモンの濃度は、甲状腺刺激ホルモンによって調節されて、正常に維持されます。
しかし、バセドウ病は、特有の刺激物質が常に甲状腺を刺激するため、甲状腺ホルモン量が過剰になります。

この甲状腺ホルモンの分泌量が過剰になると、新陳代謝が高まります。
そのため、体が常に運動をしているような状態になり、さまざまな臓器に負担をかけます。
見た感じは、元気に見えるため、周りの人からは病気だということを理解してもらえないこともあります。
また、本人でも気づかないことがあります。

20?30歳代の一般的に病気にかかりにくい活動的な年代にバセドウ病は多いです。
また、高齢者がバセドウ病になると、心臓の病気と間違われることもあります。
また、体重が減り痩せるため、がんと間違われることもあります。

Posted by banrai | 2008年6月 3日 15:47 |

バセドウ病の症状と検査

バセドウ病の自覚症状として全身に現れる症状と目に現れる症状があります。
それぞれ主な症状は次のようなものです。
<全身に現れる症状>
「首がふくらむ」「暑さに弱くなる」「動悸や息切れをする」「手指が震える」「体重が減る」などです。
首がふくらむのは、甲状腺が大きくなるためで、のどの痛みや詰まるなどのすることはありません。
このような症状があってもバセドウ病ではない場合もあります。
また、症状が進行しまったり、治療が遅れると「脈が乱れる」「血圧が上がる」「血液を送り出したり戻したりする働きが弱まる」など心臓に負担がかかってしまいます。
他にも肝臓の働きに影響がでたり、骨粗鬆症を促すことがあります。

<目に現れる症状>
1.上のまぶたが下がりにくくなり、まぶたと黒目の間に白目が見えます。
2.まぶたの中の脂肪が増えて、まぶたがむくみます。
3.目の後ろの組織が増加して、眼球が前に押し出されます。
このような目の症状が現れる人は、全体の70?80%の人は目の症状はありません。

そして、バセドウ病が疑われるときは、検査をして調べることが重要です。
検査は、まず血液検査をして、TSH(甲状腺刺激ホルモン)の濃度を調べます。
このTSHの値が低いときは、甲状腺ホルモンの分泌が過剰になっており、バセウド病の可能性があります。
バセウド病の可能性があるときは、「甲状腺ホルモンの濃度」「バセドウ病の特有の刺激物質」を測定するために血液検査などを行います。

Posted by banrai | 2008年6月 3日 15:46 |

バセドウ病の治療法

バセドウ病の治療法は次の3つがあります。
<薬物療法>
薬物療法は、誰でも受けることができます。
抗甲状腺薬を使用します。
抗甲状腺薬は、甲状腺ホルモンがつくられるのを抑えるための薬です。
甲状腺ホルモンを正常に維持するための薬の服用量は、個人個人によってちがうため血液検査を行い、薬の効果を確認して決定されます。
治療期間も、個人差があり長くかかったり、再発ということもあります。
また、白血球が減少するなどの副作用が薬服用から3ヵ月以内に起こる場合もあります。

<アイソトープ療法>
アイソトープという放射性ヨードが入っているカプセルを飲みます。
放射性ヨードが甲状腺に集まって放射線を発して、甲状腺ホルモンをつくられるのを減少していきます。
放射性ヨードといっても量が少なく、短期間で体から消えるため、体に対して悪影響を与えることはありません。
また、周囲の人への影響もありません。
しかし、念のため服用後数日間は、公共の場所に行くことを避けるなど生活が制限されます。
アイソトープ療法は、薬物療法と違い再発が少ないというメリットがあります。
ただし、一度では効果が少なかったり、治療後に「甲状腺機能低下症」になってしまうことがあります。

<手術療法>
甲状腺ホルモンが過剰につくられないように、甲状腺を一部残して切除する手術を行います。
手術療法は、治るもの早く、再発も少ないです。
しかし、手術痕が残ったり、合併症が起こることがあります。

日本では、まず薬物療法を行い、副作用など薬物療法が適さないときに、アイソトープ療法や手術療法が行われます。
なかには、治療期間が短い手術やアイソトープ療法を選ぶ人もいます。
担当の医師とよく相談して、治療法を決めることが大切です。

Posted by banrai | 2008年6月 3日 15:45 |

治療の効果と注意

「薬物療法」「アイソトープ療法」「手術療法」を行い、甲状腺ホルモンの分泌量が正常に保つことができると、自覚症状は改善されます。
また、臓器にかかる負担もなくなるため、心臓や肝臓などの臓器の働きは元に戻ります。
ただし、症状が進行していたり治療が遅めだったりすると、脈の乱れなどの症状が残ることがあります。

そして、薬の服用も特有の刺激物質がなくなれば、止められる可能性があります。
治療開始から5年後の状態を調査した結果、およそ40%で薬の服用がいらなくなっています。
目の症状は、甲状腺ホルモンの分泌量が正常になると落ち着いてくることもありますが、元に戻らないこと場合もあります。

また、治療するにあたって注意することもあります。
妊娠中の場合は、薬物療法を行います。
きちんと医師の診断により、適切な薬を適切に服用すれば、出産も授乳することも可能です。
ですから、心配しているよりも早めに、治療を受けるようにしてください。
薬を使用している間は、特に食事や生活が制限されることはありません。
ただし、喫煙に関しては治りにくくさせたり、目の症状が悪化させるといわれているため、禁煙をするように心がけてください。

Posted by banrai | 2008年6月 3日 15:44 |

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